娼妓で伍つのお題


紅格子の君は紫煙を燻らせながら艶やかに流れる視線を寄越すだけ
(ただ気位が高いだけでない色気と凄味を感じた)

遊女が恋をしたって碌な事がないと言うけれど
(人間なんだ、自分の幸せを渇望だってするさ…報われないと分っているからこそ)

絡まる指は唯の手管、さあ全てを晒しあっち(あちき)に花代を注いじまえ!
(馬鹿で愚かな男達は浅はかで打算な女に欲望と金を注ぎ、女は偽りの愛と言葉を捧げる)

外の幸せを知ってる分、この苦界は地獄に等しいかもね
(けれど、覚悟と気概があれば、それなりにいけるかもね…それでも地獄は続いてる)

君が、愛しいと今までにないくらい言われた
(そんな澄んだ目で見るな、そんな柔らかな言葉を吐くな…こんな私に、言うな)








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